変形性膝関節症の原因

変形性膝関節症は、さまざまな要因によって発症する可能性が指摘されています。ここでは、その中でも代表的な原因をまとめました。

主な原因

変形性膝関節症の主な原因は以下の通りです。

  • 加齢
  • 筋肉の衰え
  • 肥満
  • O脚・X脚
  • 股関節の損傷
  • 姿勢
  • 運動不足
  • 性別


これらの要因は、単独で発症するのではなく、複合的な要因が絡み合って発症しやすいとされています。以下では、変形性膝関節症の主な原因について1つずつ解説していきます。

加齢

加齢は、変形性膝関節症の最も一般的な原因の1つです。日常生活での歩行や階段の上り下りなどで、膝に負担がかかります。これらの動作を長年繰り返すうちに、膝の軟骨が摩耗し、関節が変形しやすくなります。軟骨は自己修復能力が限られているため、加齢とともに弾力性が低下し、さまざまな症状が現れます。

変形性膝関節症の発症は、女性の場合は50代から、男性の場合は60代から急増します。特に70代になると、女性は全体の70%、男性でも70%を超える割合で発症するため、加齢が大きなリスク要因であることが明らかです。

筋肉の衰え

変形性膝関節症のリスクを下げるためには、筋肉を鍛えることが重要です。膝周りの筋肉である「大腿四頭筋」などが、膝の負担を軽減する役割を果たします。適切に鍛えられた筋肉は、膝への負担を分散させ、変形性膝関節症の発症リスクを低減させます。

逆に、膝周りの筋肉が衰えると、膝に過度の負担がかかり、変形性膝関節症の発症リスクが高まります。初期の症状によって歩行が嫌になり、結果的に筋肉の衰えが促進されることもあります。

肥満

体重の増加は、膝への負担を増加させる要因の1つです。歩行時には体重の倍程度の負荷がかかり、階段の上り下りではさらに負荷が増します。体重が増加すればするほど、膝への負担が増大し、変形性膝関節症のリスクが高まります。過去の研究では、わずかな体重増加でも変形性膝関節症のリスクが上昇することが示されています。

例えば、55キロから60キロ、65キロから70キロといったわずかな体重増加でも、変形性膝関節症のリスクが高まります。そのため、肥満は変形性膝関節症のリスクを増加させる要因の1つとして注目されています。

O脚・X脚

変形性膝関節症の中には、股関節の損傷が原因で発症するケースがあります。股関節の損傷により、O脚やX脚が生じ、次第に膝関節への影響が現れます。股関節の状態が悪化すると、脚の長さに変化が生じやすく、その変化に対応するために骨盤の傾きが変化し、結果として変形性膝関節症のリスクが高まります。

一方で、股関節には変形性股関節症と呼ばれる症状も存在し、その原因は変形性膝関節症と同様に加齢などが挙げられます。股関節は本来、動きやすい関節であり、一方で膝関節は動きにくい関節です。しかし、股関節が動きにくくなると、膝関節の動きが増える可能性があり、これが変形性膝関節症の発症につながることも考えられます。

股関節と膝関節は密接に連動しており、膝関節の悪化が股関節の悪化を引き起こす可能性もあれば、その逆も考えられます。

姿勢

変形性膝関節症のリスクを高めるもう1つの要因は、姿勢の問題です。姿勢が悪いと、膝に不必要な負担がかかりやすくなります。特に、膝に負担がかかるような姿勢をとると、膝への負荷が増加し、変形性膝関節症のリスクが高まります。

膝に負担をかける悪い姿勢の例としては、猫背や反り腰があります。反り腰の場合、腸腰筋の筋力が低下し、内股(X脚)になりやすく、膝への影響が顕著になります。

一方、猫背の姿勢はO脚を引き起こし、膝を曲げた状態での歩行を促進します。したがって、姿勢を改善し、適切な筋トレを行うことが、変形性膝関節症の予防に重要です。

運動不足

変形性膝関節症になると、膝の痛みや不快感により、運動を控えがちになります。しかしながら、運動不足は筋力の低下を招き、変形性膝関節症の進行を促進する要因となります。そのため、軽度の痛みでも適度な運動を続けることが重要です。

運動を行う際には、医師の指示に従い、自身の体調や痛みの度合いを考慮して行動することが肝要です。無理な負荷をかけないようにし、痛みが増す場合は適切な休息をとることも重要です。運動を行う際には、無理をしないように注意し、痛みがある場合は医師に相談することが大切です。

性別

変形性膝関節症になりやすい性別は、圧倒的に女性です。女性ホルモンの減少が、変形性膝関節症の発症に関与しています。女性ホルモンの減少により、軟骨を維持する力が低下し、変形性膝関節症のリスクが増加します。

さらに、女性は男性よりも筋肉量が少ないため、膝にかかる負担が増えます。これらの要因が複合的に重なることで、女性は変形性膝関節症になりやすくなりますが、男性も同様に注意が必要です。

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